おとずれ「主人が神様に出会えた日」

教会報おとずれ85号より

「主人が神様に出会えた日」sawako.S

昨年11月、主人の体調がいよいよ悪くなってA病院に転院することになりました。
主治医からは命の終わりが近づいている事を告げられ、私達はつらい覚悟をしました。一つの心配事がありました。 それは主人が未だキリストの洗礼を受けていないことです。

主人は長年自分の宗教を変える決心が出来なかったと思います。 教会墓苑にお墓の場所もあり、いずれは一家全員そこに入ると決まっているのに、私たちが長い間教会の礼拝に出席していないのでご相談にも生き難く本当に困っていました。

そんな時偶然、昔教会でお会いしたことのある方に出会いました。
心配事をお話ししましたら、牧師先生に伝えて下さいました。さっそくお会いくださるとの事でしたので、娘と二人で伺い、事情をお話しした処 「ご主人にお会いしましょう」と、 伝道師先生と一緒に何度も主人と会って話して下さり、12月には受洗させて頂ける事になりました。

頑固な主人ですのにお委ねする気になったことが不思議でした。 が、心の奥では待ち望んでいたのだと思います。  洗礼式の日、主人は何の迷いも無さそうに静かに受洗させて頂きました。
皆様から祝福を受け私たちも喜びましたが、矢張り一番嬉しく又、肩の荷を下ろしたのは主人と思います。 翌日の主人は目をパッチリ開け、今迄で始めて見るような晴れやかな顔に私は驚きました。 今までどんな重い物を抱えていたのか?私が早くその重い物を取ってあげられなくて可哀そうだったと後悔しました。
「神様がその時を決めて下さったのです」と牧師先生が教えてくださいました。

神様 信仰浅き私たちを赦し末席に加えて下さいました幸せを心から感謝いたします。