おとずれ「You Raise Me Up」

教会報おとずれ71号より

「You Raise Me Up」今井裕子伝道師

「You Raise Me Up」という歌をご存知ですか?
作詞はBrendan Graham、作曲はRolf Lovland、日本では荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルを取った時にこの歌をエキシビションで使ったことで知られています。とても素敵な歌です。是非一度、聞いてみてください。

この歌の「You」には、聞く人それぞれが自分を支えてくれる大切な人を思い描き、あてはめることができるでしょう。辛く苦しい時、重荷にあえぐ時、悲しみに沈んだ時、傍にいてくれた大切な人。親、伴侶、友人、子ども…。美しいメロディが、大切なその人との場面を呼び起こします。そして人は、一人では生きていないことを深く知り、傍にいてくれる存在を本当に嬉しく感じるのです。

けれどもそのような「You」が自分にはいないと感じる時があります。あるいは、誰がいたとしても決して届かない孤独に落ち込む時があります。誰もが見た目の笑顔でははかれない、闇とたった一人で向かい合う時を経験しているのです。

聖書の語る救い主は、この闇に来てくださった真実の「You」です。

You raise me up, so I can stand on mountains
主イエス・キリストは山の上で、「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである。」とおっしゃって、救いを求める人々を幸いの中に立たせてくださいました。(マタイ5:3)

You raise me up, to walk on stormy seas
荒れた湖の上を行く船から弟子ペトロを「来なさい」と招いて、水の上を歩かせてくださいました。(マタイ14:29)

I am strong, when I am on your shoulders
一匹の見失った羊を見つけたなら、羊飼いが肩に担いで家に連れ帰り、大いに喜ぶ天の国のたとえを語られました。(ルカ15:4-7)

この方は全ての人のために来てくださり、十字架によってその重荷を担い、闇を破って、全ての人がこの歌を歌うことができるようにしてくださったのです。

あなたにも、あなたを光の中に、神様の前に神の子として立たせてくれる「You」がいます。イエス・キリストがいるのです。

You raise me up, so I can stand on mountains
You raise me up, to walk on stormy seas
I am strong, when I am on your shoulders
You raise me up, to more than I can be