教会報おとずれ68号より
栄光の命のメダル 今井 裕子
神様の開催なさるオリンピックで「生きる」という種目に参加する選手の皆さん。大事なお知らせがあります。皆さんのお手元にあるルールブック、それは人の考えたルールなので、この種目の本当のルールではありません。ここに、主催されている神様のルールブックが届きましたので、改めてお配りします。
そのルールブックとは、イエス様です。
この方が神様のお心をすべて正しく教えてくださいます。
「生きる」とは、自分の力で崖を上っていく力自慢ではありません。鉄棒にぶら下がって落ちないように堪える我慢大会でもありません。このルールでは、力尽きた人は脱落して、底なしの死の穴に落ちていくしかありません。他人を踏みつけても蹴落としても、自分こそは上りつめろ、耐えきれとけしかけられます。なんのために生きるのか、ついには誰も知ることができないのです。空しいウソの金メダルが上の方で笑うだけです。
イエス様は、落ちていく一人一人を一番下で受け止めてくださいます。死んで滅びることが生きることの最後ではないよ、と。力尽きて自分の力には死んでも、復活させてくださる神様のお力で新しく生きることが、この種目の本当の始まりです。
イエス様はそのために、わたしたちが本当のスタートを切ることができるように、すべての間違ったルールの責任を負って、すべての人の罪を負って十字架で死んでくださいました。そして神様から命のメダル「復活の命」をいただいたのです。
そのメダルを、イエス様はわたしたちにかけてくださいました。その手の力をほどいて、降りておいでと招いてくださいました。死の穴にではなく、十字架に降り立って、わたしたちは新しく「生きる」者とされます。
どうぞイエス様の復活の命をいただいて、平和の祭典を楽しんでください!
わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。
わたしは良い羊飼いである。
良い羊飼いは羊のために命を捨てる。
ヨハネによる福音書10:10-11