闇を照らす光

2020年は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が日々のニュースを不安に塗りつぶしました。
見えない脅威が迫ってくる恐ろしさ。
どんなに用心をしても完全に逃れることはできない危険におののいた一年でした。

そんな未だ光の見えない世界に、今年もクリスマスが訪れました。

世の中のクリスマスムードは例年とは違ったかもしれません。
けれど教会は、このような時にこそクリスマスを喜びます。
暗い世を、
わたしたちには決して明るくすることのできない今を、
神の救いが照らします。
24日のキャンドルサービスで、一人ひとりの手元にもたらされた灯火は
神がわたしたち暗闇に住む民に与えてくださった救いの灯りです。
死を恐れる人々に、「恐れることはない」と告げる天の軍勢。
神は、わたしたちを救うために御子を与えてくださいました。
御子が十字架で死に、その死からよみがえられた時、
死は恐れるものではなくなったのです。

たとえこの世が暗闇に閉ざされていても、
死は、神の救いからわたしたちを離すことはできません。
神は、そのようにして死の影の谷を行くときにも、共にいてくださるのです。

2021年も、不安の晴れぬまま始まりました。
けれど、教会にはいつも光があります。
この闇の世を、確かに歩き通すことのできる光があります。
毎主日、日曜日の礼拝にどうぞおいでください。